NHKためしてガッテン1996年8月28日放送の「基本形の防災袋の中身」を参照して頂きますと、防災袋の基本形は、食料品、飲料水、懐中電灯、医薬品、ラジオ、生活用品となっています。ラジオについては、乾電池不要で1)携帯電話への充電機能、2)LEDライト、3)サイレンを備えた 手回し充電式防災ラジオ「充電たまご」をお勧めしますが、このページでは特に飲料水に話題を絞ります。
阪神大震災の記録を読んでみても地震そのものをサバイバルした後に訪れる問題は 「食料、水、トイレ」の確保であることが分かります。 普段はなんの苦もなく手に入れることの出来る環境、つまり 「食べて、飲んで、排便する」という環境を一刻も早く構築することが 、災害を生延びた後の課題になります。それも、パニックが納まり政府や自治体、ボランティア等の 組織的な救援が始まるまでの間は自分で自ら行なう必要があるのです。 この場合、やはり最も重要な課題は「安全な水の確保」だと思います。 台所を見渡せば、缶詰、カップヌードル、カレーやシチュー等のレトルトパック、保存食と言えるものが 既に結構あります。 あらためて防災用の保存食を購入して保存するのも悪くはありませんが、有効期限の管理が結構厄介です。 前述の、通常台所にある保存食品類は適宜入替えされているはずで、こちらを非常食と考えれば あらためて災害用の非常食を購入することもないでしょう。 仮に食料は手に入らなくても、安全な水さえあれば人間は1週間は生きられます。 いや、医学的な限界を言うのであればもっと生きられるでしょう。 排便は地面を掘れば仮設のアーストイレでも用は足せるし・・・ では、安全な水を確保するにはどのような選択肢があるのでしょう ケーススタディー1) ペットボトル入りの保存飲料水を家庭で備蓄する場合 一人あたりの必要最低限を2リットル(飲料水のみ)とし、一家5人家族だとすると、 2リットル×5=10リットル さらに、パニックが収まり給水車がやってくるまで3日分を備蓄したとすると 10リットル×3日=30リットル 最低でもこれぐらいは確保する必要がある。 飲料水だけでも30リットル、その他、洗顔歯磨き等の生活水、食事の調理用水など 最低限必要な量を加えるだけでもかなりの水が必要になる。 災害のパニック時に30リットルもの水を持ち出すなんてことが実際可能で あろうか?答えはNOと言わざるを得ない。 さらに、こうした保存飲料水にはやっかいな有効期限がある。 ケーススタディー2) 自宅の倒壊はまぬがれ、災害発生後2〜3日をなんとかやり過ごし、給水車がやって来た。 ポリタンクやポリバケツに給水を受け自宅に持ち帰る。 もともと、清潔な水で事前に洗っていなんだからポリタンクやポリバケツも清潔でない 可能性が高い。 更に自宅へ持ち帰って、ポリタンクやポリバケツから水をすくって飲むという行為に 抵抗を感じないだろうか?給水直後であればさほど問題ないにしろ、数時間も立てば 容器の中で雑菌が繁殖を始める。この水で翌日の給水まで1日を過ごすのに抵抗感は かなり強い。 更に、阪神大震災の経験を省みると、電気は5日で復旧したが水道の復旧には1ヶ月以上か かった。送電線の殆どが中空配線であるのに反して水道の配管はその殆どが埋設 であること、地殻のズレを伴う水道配管の復旧工事は架空の電線に比べてかなりの 労力を必要とするのだろう。 東海地震が阪神大震災と同程度以上の震度を伴うのであれば、給水車から水をもらう生活はかなり長く続くと想定したほうが いい。非常時に飲み水が原因で体調を崩すようなことがあっては深刻さは更に増す。 ケーススタディー3) 災害につき物なのが怪我、阪神大震災では水が確保できなかったために、 医療器具の洗浄ができず手術ができるまでに2週間もかかった。 飲用水、調理用水にとどまらず、安全で無菌な水は傷口の洗浄にも欠かせない。 震災で負傷した場合を想定すると、安全で無菌な水の重要性は更に高まる。 我が家の東海地震対策、飲料水確保編 1)政府や自治体の救援を待つだけではなく、積極的に飲料水の確保に取りくむ。 2)ケーススタディー1で述べたように、備蓄飲料水だけでは現実性に乏しい。 この際、携帯用浄水器を購入する。 3) a.浴槽の水は翌日まで捨てない。(残り湯を飲料水に利用) b.震災直後、トイレの利用を禁止する。(タンクに残った水を飲料水に利用) c.雨水貯蔵タンクの設置を考える。 d.自宅近辺で、より清潔な水が確保出来そうな場所(例えばプール、防火水槽など) を普段から見つけておく。 a,bだけでも200リットル前後の水が確保できるがしかしこのままでは飲料水には ならない。そこで必要になるのが携帯用浄水器だ。 この場合の浄水器は、いわゆる一般的に家庭で使われている浄水器とは意味が違う。 その点をはっきりさせておきたい。 一般的な家庭用浄水器は・・・ 水道の水圧を必要とするものが殆どで、断水には役にたたない。 このタイプは使用目的が脱塩素であったり、各種ミネラルを加えることに より、いわゆる美味しい水を作ることが目的とされる。 さらに、携帯性を考えると現実的には使えない。 防災・災害対策に適した携帯浄水器に求められる要件は・・・ 美味しい水ではなく、安全な水(無菌水)を作れること、 水道の水圧を必要とせず、持ち出しを考慮して軽量かつコンパクトであるとこ、 メンテナンスが簡単もしくは不要で機械的な故障の可能性のないもの、つまり シンプルで長期間の保管に耐えられること。 上記の要件を満たす携帯用浄水器として私はアーバンテック社のスーパーデリオスを お勧めいたします 安全な無菌水を作る機能 中空糸膜フィルター(孔径:0.1ミクロン)で有害な大腸菌、コレラ菌、サルモネラ菌などの細菌類や クリプトスポルジウム、エキノコックス、ジアルジアさらにカビや濁りを取り除く。 携帯性 サイズ 高さ233mm×幅70mm×奥行き50mm 重量 58g(満水時358g) 丸めればポケットに入る 機構部の信頼性 フィルターに接続された容器部分を軽く押し絞るだけの簡単シンプルな機構なのでメカニカルな トラブルとは無縁。毎日使うのならイザ知らず、災害時、緊急時の利用が目的であれば、シンプルで 壊れないことが最大のメリットとなる。ピストン式のものはユーザーレポートを見ると機構部のトラブル があったり、パッキンの交換等のメンテナンスが必要で、イザという時の信頼性には若干疑問の余地が ある。その他、薬品(サラシコ)などを併用するタイプもあるが、薬品に有効期限があることを 考えると、保守性に問題がある。 以上のような理由から、地震防災対策の一環として携帯用浄水器スーパーデリオスをお勧めいたします。 スーパーデリオスがあれば有効期限の切れた備蓄飲料水を安全な無菌水にろ過することも可能です。 わずか2300円の出費で得られる安心はなかり大きい。 この際、是非一家に1本携帯用浄水器スーパーデリオスを置いていただいてはいかがでしょう。 携帯用浄水器スーパーデリオスの購入 |