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自宅のカメ池には子供達が近所の池で捕まえてきた甲長20〜30cmのミドリ亀が3匹、ブルーギル約40匹が
棲んでいます。今回はこの池の水が災害時に飲料水として利用可能かという実験を行いました。
実験に使ったのはアーバンテック社の「携帯用浄水器スーパーデリオス」と、届いたばかりの大腸菌群、一般細菌検査キット。
検査対象となる検液は、(1)この池の水そのものと、=以下原水と呼びます(2)この池の水を前述の携帯用浄水器でろ過したもの=以下浄水と呼びます。
もちろん、飲料水として満たすべき条件は細菌の有無だけででは無いのだけれど、その他の項目についてはまた
別の機会に調べることとして今回は大腸菌群と一般細菌の2点に絞ってレポートします。
驚愕の結末を期待して最後まで読み進んで下されば嬉しいです。(^o^)
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これ(左写真)が池から汲み取った原水。
ここ2週間ほど水換え、フィルター掃除をサボっていたので、汚れもかなり進んでいます。
上のカメ池の写真でも分かるように透明度も良くない感じ。実験が終わったら水換えとフィルター掃除をする予定です。
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実験に先立って、手、指先の殺菌消毒は欠かせませんね。
それと実験に使う容器も煮沸消毒(熱湯消毒)でしっかり殺菌しました。
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実験に使う試験紙は全部で4枚。間違えないようにマジックでタイトルを記入しました。
1)大腸菌群試験紙 原水用
2)一般細菌試験紙 原水用
3)大腸菌群試験紙 浄水用
4)一般細菌試験紙 浄水用
それにしても、このデジカメ写真はヘタクソですね。
もうちょっと上手く撮れるようになりたいです。(ーー;
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検査キットの使用説明を熟読してから、慎重に実験を開始しました。
左の写真は試験紙を検液(原水)に浸漬しているところです。
大腸菌群試験紙、一般細菌試験紙 各1枚に原水を含ませました。
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次に原水を携帯用浄水器でろ過して浄水を作ります。
左写真に見える白いコップも煮沸消毒してあります。
浄水の準備が出来たところで、原水と同様に大腸菌群試験紙、一般細菌試験紙 各1枚に原水を含ませました。
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これで合計4枚の試験紙すべてに検液が浸されました。
ちょっと大き目のビニール袋に試験紙の入った4つのパックを入れて、さてこれから培養を開始します。
当然ですが、一般家庭の我が家には恒温器(インキュベーター)などの設備はありません。
使用説明に従って、人間(私)の体温で培養しました。
培養時間は・・・
大腸菌群試験紙 15時間
一般細菌試験紙 24時間 です。
入浴時以外は、私自信が下着と上着の間にバンソウコウで落ちないように貼り付けて培養しました。
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大腸菌群・一般細菌検査の結果発表 |
1)原水 大腸菌群の検査結果
2)原水 一般細菌の検査結果
3)浄水 大腸菌群の検査結果
4)浄水 一般細菌の検査結果
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経過説明
培養を開始したのは7月某日午後10時。入浴を終え床に入ったのが午後11時30分頃。明朝7時に起床した時点で
原水(そのままのカメ池の水)の試験紙(写真1,2)は既に赤色コロニーが発現していました。この時点で浄水(携帯浄水器でろ過した水)
の試験紙(写真3,4)に変化はまったくなし。
大腸菌群試験紙の規定培養時間(15時間)が経過した時点でパックを体から離す。結果は左写真通りで、原水(写真1)では赤色コロニーが大きな面積を占めて発色しましたが、浄水(写真3)では全く変化は見られませんでした。
一般細菌試験紙の規定培養時間(24時間)が経過した時点でパックを体から離す。
結果は左写真通りで、原水(写真2)では無数の小さな点状の赤色コロニーが発色しましたが、浄水(写真4)の方は大腸菌試験紙の結果と同様に全く変化はありませんでした。
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今回の実験の結論 |
何の設備や知識もない普通の主婦でも、家庭で、思ったより簡単に細菌検査が出来たことにチョット感動しました。
また、今回ご紹介しました「携帯浄水器スーパーデリオス」の性能についても、予想以上の(予想通りというべきか・・・)
結果が出て大満足しています。製品の説明書やメーカーのHPを見れば、細菌のろ過能力に関する記述が掲載されては
いますが、では、実際にこの浄水器を使えば池の水が安心して飲めるのかと言うと、やはり一抹の心理的不安は残ります。
今回の実験はそんな不安を大いに解消してくれるものでした。やはり何事も自分で実際に試してみて、結果を目の当たりにして、はじめて安心できるものなのですね。(^o^)
余談ですが、実験を終了して、説明書通りに試験紙は焼却処分しました。
24時間も自分の体温で培養したバイキン君達に愛着が湧いて、とても悲しい別れでした。(ーー;
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